コンビニに設置されている防犯カメラ。この防犯カメラはお店とお客様を守るためでもありますが、地域で起きた事件や事故の解決にも役立てられます。
今回はコンビニに設置されている防犯カメラの台数や範囲、保存期間などを元店長が解説いたします。
コンビニに設置してる防犯カメラの台数と範囲
コンビニに設置されている防犯カメラの台数はお店の大きさによっても異なりますが、大体10台以上設置されています。
上図のように売り場の各範囲が録画できるようにと駐車場、さらには事務所、バックヤードにも1台ずつ設置されていることが多く、駐車場が広い店舗であれば外にプラス2台など設置されることもあります。
なるべく死角がないように業者、メーカーと打ち合わせを行い設置台数を決めているため、死角はほとんどありません。
過去に万引き、トイレに未購入の商品を持ち込んだなどのことがありましたが防犯カメラの映像があったおかげで逃がさずに捕まえることができました。
外や駐車場に向けた防犯カメラ
外や駐車場に向けて設置してある防犯カメラはお店の敷地内である駐車場や店の前の道路で起きたトラブルなど役立つため設置していることがほとんどです。
年に1度はニュースになる「コンビニに車が突っ込んだ」というような際や、「もしかしたら貴店の駐車場で財布を落としてしまったかもしれない」とき、近所で事件を起こした犯人が写っているかもしれないという時にも役立ちます。
前述したようにお店やお客様を守るためでもあり、「地域を守るため」にもコンビニの外付けの防犯カメラは役に立っています。
防犯カメラの保存期間
コンビニに設置してある防犯カメラの保存期間は機種にもよりますが1ヶ月くらいが目安になります。
映像に加えて音声も録っていて、24時間ずっと録画をしているため保存期間についてはこれくらいになってしまいます。
ただ、これでもかなり進歩していて私がコンビニで働き始めた10年以上前は保存期間が2週間くらいだったと記憶しています。
現在はカメラの画質もとても良くなり、長い期間保存できるようになっているためトラブルの際などにとても鮮明に内容を理解することができます。
チェックや監視について
例えばお店で万引き被害があった時、その特定の人物が来店していた時刻まで録画を遡り、実際に商品を盗るまでの一部始終を確認します。
確認し次第、万引きをしたことがわかる映像であれば警察に相談をしたり、次回同一人物が来店した際に声をかけます。
カメラの映像は店員が常時リアルタイムではなかなか監視ができないため、録画をチェックしトラブルの解決などに役立てます。
映像の開示について
録画した映像は基本的に店舗の責任者のみが見れる、操作できるようになっています。
巻き戻しなどの操作をおこなうにあたってパスワードをかけているため、そのパスワードを知っている(大体は店長、副店長)人でなければ録画した映像を見ることはできません。
警察に提供することがある
頻繁にあることではないのですが、店舗の近くで事件や事故が起きた際に警察官がお店に来て、防犯カメラの映像を見せて欲しいということがあります。
その際には警察手帳をよく確認したうえで警察官の方にも、店舗で録画している防犯カメラの映像を提供していることがあります。
一般の方には開示できない
警察の方以外でも、何かのトラブル解決などが目的でこのコンビニの防犯カメラの映像を見せて欲しいということがもしかしたらあるかもしれません。
しかし、来店しているお客様の買った物などプライベートな部分が写っているため、一般の方に映像を見ていただくことはできないとお考え下さい。
もし、トラブルなどがあった際には自己解決するよりまずは警察に相談しましょう。