コンビニでアルバイトやパートをしたことのある方、業務内容はどのようなものでしたでしょうか?
コンビニの仕事って楽とかきついとか色んな声が見受けられますが、実際にどんなお仕事なのか。
今回はこの記事でコンビニで約10年働き店長としてこれまで50名ほどの面接や教育・育成に携わった私もとてんちょーがコンビニバイトの仕事内容レジ応対・レジ打ちについてご紹介していきます。
これからコンビニでアルバイトやパートをご検討されている主婦や学生、フリーターの方に参考になれば幸いです。
コンビニバイトでレジ応対・レジ打ちは1番重要
まずコンビニバイトで1番重要なのが“レジ”です。面接を行って採用され、いざ研修が始まるとレジが使えるように研修を行います。
コンビニバイトで1番覚えることが多いのがレジ
コンビニはいわば商店でお客さんが買い物をしに来る場所です。その買い物に来るお客さんに物を売るというのがコンビニのお仕事です。
今回ご紹介するレジ応対・レジ打ち以外の仕事内容/業務内容はすべてお客さんに物を売ることにつながっています。その1番大事なのがレジ応対・レジ打ちです。
1番重要だからこそ、ここでつまずく人も多いかもしれません。ただ一言にレジ応対・レジ打ちと言っても覚えることがありすぎるからです。
コンビニはただ商品を売っているだけではなく料金支払いの代行をおこなっていたり、宅急便の受付をしていたりしています。その受付はすべてレジを通って受付されるためこういったサービス類のオペレーションもレジ応対・レジ打ちに入ります。
ここからはコンビニのレジ応対・レジ打ちでどのようなことを覚えるのか、具体的な例を出しながら見ていきましょう。
サービス類のオペレーション
コンビニで電気料金やガス料金の支払いができたり、宅急便などの配送サービスが利用できるのは今では当たり前のことになっていますよね。そのサービス類のオペレーションを覚えることがきついと感じる人もいるかもしれません。
ここで主なコンビニで行っているサービス類をご紹介いたします。コンビニで行っている主なサービスは以下になります。
- 代行収納(電気やガス料金の支払い受付)
- 宅急便やゆうパックなど配送サービスの受付
- ライブやスポーツのチケット販売/発券やAmazonや楽天で買い物した料金の支払い受付
例えば…
- 代行収納は電気料金やガス料金と自動車税の支払いでは払い込み用紙の形式が違っているため収納印を押す回数が違ったり
- 宅急便やゆうパックは送り状を書いてもらい受付をするものもあれば、メルカリ便のように電子上で受付をするものもあり、ゴルフ便やスキー便と別の用途の宅急便もあったり
- ライブやスポーツのチケット販売/発券やAmazonや楽天で買い物した料金の支払い受付はチケットや支払いなどによりお客様にお渡しするものや枚数が違ってくる
この他にもバイクの自賠責保険や入試の際の受験料納付の申し込みなど多くのサービス類の取り扱いをしています。
なのでこのサービス類を覚えるだけでも時間がかかってしまいます。だけどもし、ここで少しコンビニのバイトに抵抗を感じてしまった方がいたらちょっと待ってください!
ご安心ください!いくら覚えることが多くても問題はありません。その秘密は後程ご紹介いたします。
では、サービスが絡まないおにぎりやお弁当などの食品や、ティッシュや雑誌などの日用品類であればレジ応対だったらかんたんかと言えば、これもまたそうではないかもしれません。
支払い方法のオペレーション
現在は支払い方法が多岐にわたります。クレジットカードやコード支払いといったキャッシュレスが浸透して支払い方法は増加傾向。
主なコンビニで利用される支払い方法としては
- クレジットカード(JCBやVISAなど)
- Suicaや楽天Edyのようなタッチ式決済
- PayPayやLINE Payのような決済
があげられます。これ以外にも様々な決済ブランドが存在します。その決済ブランドごとにオペレーションが毎回変わり支払いの種類が15種類あったらレジの操作方法も15種類あるのかというと、そうではありません。
- 例えば…支払いはクレジットカードで、とお客様が申し出た場合、お客様からカードを預かりレジにカードを通して支払いを済ませます。
- Suicaで支払いをしたいとの申し出があれば専用端末にタッチしていただくように案内をします。
- PayPayで支払いをしたいとの申し出があればお客様がスマホに表示させた画面をレジのリーダーで読み取ります。
このように支払い方法にもそれぞれのオペレーションがあるので、これも覚えなくてはなりません。
商品取り扱いのオペレーション
あとレジ応対の際に避けることができないのが商品の取り扱いです。
フライドチキンや中華まんなどのホットスナックをご注文のお客様がいればその注文された商品をトングで取って袋に入れるという作業が入ります。
レジ応対はお金を触りますので、ホットスナックを取る際はトングを手に取る前に、手をアルコール除菌します。そして商品によっては崩れやすいものもあるので注意して取らなければなりません。
そしてホットスナックだけではなくコーヒーマシンで淹れるコーヒーの販売があればその注文されたコーヒーの種類やサイズでお渡しするカップが違ってきます。
タバコの銘柄も覚える種類が多い
あとこれはコンビニで働いたことのある人はわかるかもしれませんが意外とタバコの種類を覚えるのが大変です。タバコもレジ中にあるのでお客様が注文されたものを用意して、会計をします。
現在、増税などもあり喫煙者は減っているといいますが、タバコの取り扱いがある店舗ではまだまだタバコは売れます。そして何より銘柄の種類が多く大体どの店舗も約200種類ほどのタバコを取り扱っています。
覚えてしまえば楽なのですが、覚えるまでが・・・タバコを吸う人、吸わない人ではじめから知識に違いがあったり、タバコを吸うスタッフさんでも基本的に自分が吸う銘柄しかわからなかったり。
しかも類似商品が多くタール値を表す表現のライトやスーパーライトの違いであったり、中身は一緒で包装されている箱が違うだけのソフトとボックスだったり、はじめのうちはそれなりに苦戦するかと思います。
さらにもうひとつ少し厄介なことがあり、コンビニのタバコが陳列されている棚には番号が振ってあります。注文の際に番号で注文していただいた方がお店とお客様に相違が少なくなるからです。この番号(数字)は海外からのお客さんも注文しやすいようになっています。
が、しかし私の経験上、番号でタバコの注文をするお客様は多く見積もっても半分です。ほとんどの方は銘柄を言い注文をします。
これは何もお客様が悪いということではなく、タバコを買われる方ならわかるかもしれませんが、単純にタバコの陳列されている棚が見えにくいということが1番の原因かと思われます。あとはその200種類ほどある中から自分の銘柄を探すのが面倒という方もいるかもしれません。何しろ見にくいのはあります。
これは私が研修中の方に実際にお伝えしていたのですが、タバコを銘柄で注文するお客様がいて自分がその銘柄がわからない場合は「番号でお願いします。」と言えばお客様も番号を探すと。
コンビニのバイトでタバコの銘柄や注文に苦戦している方がいましたら、率直に「わからないので番号でお願いします」と伝えましょう。
このコンビニでのタバコの注文方法についてさらに詳しく記載した記事はこちらをご覧ください。
袋詰めのオペレーション
そしてさらにそのホットスナックと冷たい飲み物などは袋を分けるかと言った袋詰めの作業もあります。コンビニはスーパーとは違いお客様が買った商品をお会計をして、袋詰めしてお渡しします。
コンビニには老若男女様々なお客様が訪れます。購入される商品がそれぞれ異なることから、この袋詰めには先ほどご紹介した「温かいものと冷たいものを分ける」以外にも様々なパターンが存在します。
コンビニの袋詰めの袋を分けるパターンとコツ
袋を分ける場合のパターン
- 重たいペットボトル(2Lや500ml数本)は他の商品と別にする
重たいし、表面が濡れ、他の商品が濡れてしまうため - 温かいものは常温の商品(食品、日用品関係なく)と別にする
温めたお弁当などと常温の商品を一緒にすると熱が移ってしまい他の商品の食感が変わってしまったりするため - パフェっぽいスイーツやシュークリームは小さい袋に入れる
家に帰ってみてみたら高く盛ってあるクリームが崩れてたら自分でも嫌ですよね
と数例なのですが袋を分ける際のパターンをご紹介しましたが、袋詰めにおいてのコツは気遣いです。
老若男女様々な方がお見えになり、人それぞれ買われるものや身体的な状態が違います。そのお客様一人一人を見て袋詰めのパターンを変えていきます。
子供と来店された親御さんがレジで会計の際に子供が泣いているのに困っていたら子供が選んだであろう商品は別の小さい袋に入れてお子さんに持たせてあげるとか、高齢の方があまり頻繁に買い物に来られないからとまとめて冷凍食品や飲み物を購入した際には袋を2つではなく、3つ、4つに分けるなど。
逆に急いでそうな会社員の男性がいたら「袋はお入れいたしますか?」と聞くこともお客様に合わせた気遣いです。
コンビニでのクレームのほとんどがレジで起きている
ここまでコンビニの主なレジ応対・レジ打ちの仕事内容/業務内容をご紹介しましたが、コンビニで起きているクレームってありますよね。それってどんな内容が多いと思いますか?
トイレが汚い、〇〇の商品がいつ行ってもない、買った商品の消費期限が切れていたなどなど。クレームにも様々なお客様のお声があります。
しかしその中でも一番多いのはこのレジでのできごとです。圧倒的にレジで起きたことがクレームになることが多いです。
- 接客態度(言葉遣いや立ち振る舞い)が悪い
- 商品の入れ忘れ、頼んだものが違っている
- 袋詰めが雑
- ポイントカードの有無を聞かれなかった
などなど。現役でコンビニで働いていた時には会議などでよくクレームのランキング資料のようなものを目にしていましたが、上位はすべてレジにて起きることだったのを覚えています。
クレームなんてもらいたくてもらう人っていないですよね。コンビニでバイトをする際はこのレジ応対・レジ打ちをしっかり研修で覚えましょう。
クレームをもらわないため → お客様に気持ちよく買い物してもらうため
です。そしてこれはレジ応対の心得的なことになってしまうのですが、
慣れてきてもお客様への目配り・気配りは忘れないで心がけましょう。
コンビニバイトが大変そうに見えても大丈夫な理由
先ほどこの記事でコンビニのバイトはレジ応対が覚えることが多くてもご安心くださいと記載した理由なんですが
コンビニは全国に50,000店舗以上あると言われています。そんなコンビニには一店舗当たり少なくとも5名以上のスタッフさんがいます。
単純に計算しても全国にコンビニで働いている方が25万人以上いるんです。
それもみんな若くて記憶力の良い人ばかりが働いているわけではなく、お客様も様々な年代の方がいるようにコンビニで勤務されている方も様々な年代の方がいらっしゃします。
コンビニバイトが大変そうに見えても大丈夫な理由はズバリたくさんの仲間がいるから
採用されて研修中で入ったばかりでも店長・マネージャーはじめ先輩スタッフが優しく教えてくれます。今回ご紹介したレジ応対についてもレジひとつとっても作業が多いように感じ、覚えることが多いように思います。
しかし学校に行きながらの高校生の方やバイトを複数掛け持ちしているフリーターの方、もう来年70なのよーと言う高齢の方などいろいろな方とこれまでコンビニでお仕事をさせていただきました。みなこのレジ応対は一か月ほどで覚えてくれます。
それは店長であった私だけでなくマネージャーや先輩スタッフの方、みんなが研修で入った方をサポートしてくれるからです。
人のサポートもありますが、レジの機械自体もお店で働く人のことを考えて年々使いやすくなり、オペレーションも少しづつ簡単になり、覚えやすいようになってきました。
なので難しそうだと感じてもコンビニでのバイトは大丈夫!難しそう、大変そうと思うのは言ってしまえばこのレジ応対だけです。あとの仕事内容/業務内容は品出しや前出しといった商品を並べることなどになるのでレジ応対・レジ打ちを覚えればあとはカンタンに感じられるかと思います。
これからコンビニでアルバイト・パートをご検討の方も現在コンビニで勤務しているけどまだレジ応対が不安だという方も、しっかりレジ応対の流れや仕組みを覚えてコンビニバイトを楽しいものにしましょう!