コンビニの仕事って楽とかきついとか色んな声が見受けられますが、実際にどんなお仕事なのか。
↑Googleで「コンビニ バイト」と検索したときの関連ワード(2019/12/13調べ)
今回はこの記事でコンビニで約10年働き店長としてこれまで50名ほどの面接や教育・育成に携わった私もとてんちょーがコンビニバイトの仕事内容/業務内容についてご紹介していきます。
これからコンビニでアルバイトやパートをご検討されている主婦や学生、フリーターの方に参考になれば幸いです。
※コンビニと括りますが大手のセブンイレブンやファミリーマート、ローソン、ミニストップなど看板は違えどレジや品出し、清掃の内容や方法にほとんど変わりはないのでコンビニでバイトを検討の方すべてのご参考になると考えております。
コンビニでバイトの際の仕事内容でやることは大きく分けて3つ
コンビニでのお仕事の内容は大きく分けて3つに分類できます。
①お金を扱う:レジ応対・レジ打ち
②商品を扱う:品出し・商品補充、納品・検品
③お店にあるものすべてが対象:清掃
レジ応対・レジ打ち、品出し・商品補充、納品・検品、清掃。お客様の応対をしてお金を取り扱い、品出しや納品作業で商品を取り扱い、さらに清掃業務でお店のいたるところをキレイに保つようにします。
これだけ見ると少し大変そうにも見えますが、飲食店やアパレル業でも同じような業務内容になるかと思います。
この大きく分けたコンビニで行う3つの業務内容をそれぞれ、具体的に何をするのか。と言うことをご紹介いたします。
①お金を扱う:レジ応対・レジ打ち
はじめにご紹介する、コンビニバイトの仕事がレジ応対・レジ打ちです。
コンビニで1番重要な業務がこのレジ応対・レジ打ちです。
なぜかというとコンビニのシフトはお店の規模(来店客数)によりますが、大体2人~3人でその時間の勤務をおこないます。
その人数で
その時間の
ワークスケージュールに組み込まれた業務を行います。
そのワークスケージュールの中には品出しやどこの掃除をやるかなどが記載されているかと考えられますが、全ての業務が“レジをやりながら”という前提です。
※ワークスケジュールとはその時間ごとに行う業務/作業が記載された作業表のようなものです。
ワークスケジュールに商品の品出し(補充)をするように記載されていて、お店の商品ストックがされている裏の方へ補充すべき商品を取りに行きました。
売り場に戻ってきたときに、もう一人のスタッフが応対していたレジに3人並んでいるお客様がいました。
このような例の場合、お店の方針にもよりますが、一旦品出しを止めてレジ応対に入らなければなりません。
そのレジ待ちが起きている場合にレジ応対のフォローに入って、レジが使えなかったらフォローに来た意味がなく、そのレジ応対を続けているもう一人のスタッフさんは大変ですよね。
これは品出し中に限らず、他の前出しであったり、備品の補充をしている際でも同じことが言えます。
コンビニの業務でレジが1番重要だというのはレジ以外にもお仕事はありますが、
コンビニのお仕事は全て“レジありき”だからです。
レジ応対・レジ打ちの業務内容
ではそのレジ応対は何ができればよいのでしょうか。
こちらでレジの業務内容をすべて記載しようとしたのですが、かなりのボリュームになってしまったので、別で記事を作成いたしました。レジの細かい業務内容/作業内容はこちらの記事をご覧ください。
こちらの記事に記載している主なレジでのオペレーションがわかるようになるとコンビニバイトも少し慣れてきたところ呼べるでしょう。
別記事記載の内容にさらにタバコの補充やお客様にお渡しする箸やスプーン、フォークなど用度品の補充、レジカウンターの清掃もレジでのお仕事になります。
覚えることは多いがゆっくりで大丈夫
レジの操作方法、レジ内のオペレーションだけでも覚えることが多いのでゆっくりで大丈夫ですから
ゆっくり・しっかり
と、レジ応対の業務内容を覚えておけば良いと思います。覚えることは多いですが、覚えやすく、操作も複雑ではないのでご安心ください。
レジ応対・レジ打ちの仕事内容まとめ
レジ応対・レジ打ち
レジ内にあるタバコや用度品の補充
レジカウンターの清掃
②商品を扱う:品出し・商品補充、納品・検品
続いては品出しなど商品を扱うお仕事の内容紹介になります。
品出し・商品補充、納品・検品という文字を見て、これまでこういった小売りなどのショップや店舗業務に携わったことがない方は何を言っているのかよくわからないですよね。
簡単にご紹介すると
品出しは在庫である商品の対応をする
納品や検品は新しく来た商品の対応をする
と言う感じです。
このコンビニでの商品を扱うお仕事の内容を紹介するのもなかなか長くなってしまうので、この記事とは別に、コンビニで商品を扱う際の業務内容や用語を詳しく記載した記事を用意しました。ぜひ、合わせてご覧ください。
品出し・商品補充について
まず品出しと言うのは、読んで字のごとく品物を出す = 売れた商品の補充
売れた商品が棚からなくなる前に在庫としてある商品を棚に補充してあげることが品出しの目的です。
これもワークスケジュールで「何時にどこの売り場を」というように決まっていることが多いと考えられます。
例えば…
- 朝のピークが終わるとホット飲料がたくさん売れた後なので9時からホット飲料の補充をするとか
- 夕方に子供連れのお客様が多いので16時にお菓子の補充をするとか
- 夜は一日の終わりにペットボトル飲料の補充をするとか
店舗によってピークやどの時間帯にどんなものがよく売れるのかは変わってきますので、店舗ごとに品出しの時間や何を補充するのかが変わってきます。
店舗によっては一日一回ですべての売り場の品出しを行う場合もあります。
コンビニの品出しで大事なのことは先入れ先出しをおこうことです。
※先入れ先出しとは簡単に説明すると現在陳列されている商品の後ろに新しく来た商品を入れることで古い商品から販売を行う在庫管理の方法です。
例えば…あなたが働いているコンビニにポテトチップスが置いてあるとします。1日に10個売れるもので週に3回納品があります。
今日はそのポテトチップスの納品がある日で、1ケースに12個入っていて2ケース納品されました。現在在庫が5個売り場の商品棚に陳列されています。商品棚にはそのポテトチップスがあと10個陳列できるスペースがあります。
前出し顔出しについて
あとこの品出しとセットで行っていただきたいのが前出し顔出し(フェイスアップ)です。
前出し顔出しとは前出しと顔出しという言葉をただ繋げただけのものです。どちらも少し意味が違うのですがこの前出しと顔出しもセットで行うことが多いので
前出し顔出しとセットというよりこれで一つの作業として覚えるといいでしょう。
作業の内容は一番前にある商品が売れると次のお客様が商品を取るときにその商品が少し奥にあることになりますよね。
それを取りやすくするように前に出すのが前出しです。
そして商品のパッケージの”顔”を正面にして陳列してあげることが顔出しです。
納品と検品について
コンビニで商品を扱うお仕事の中に納品と検品というものがあります。
これは先入れ先出しの説明の際に少し触れたのですが、新しく商品が来ることです。新しくと聞くと新商品と思われる方もいるかもしれませんが、新商品も含めて納品はあります。
※納品とは簡単に説明すると仕入れた商品が運ばれてくることで、その納品された商品を陳列や仕分けをして在庫を管理します。
先ほど先入れ先出しの説明の際に納品された商品を陳列するところまでしかご説明していないのですが、陳列したときに商品棚に陳列しきれない余りが出ますよね。
その余った商品を店舗裏の商品がストックされている棚に持っていき、例えばポテトチップスならお菓子、ペットボトル飲料なら飲料とこれもお店ごとに仕分けの仕方が変わってきますが、最後の仕分けをするのも納品のお仕事です。
さらにはその納品されたものは段ボールやバットと呼ばれるケースに入って納品されるので、段ボールは折りたたんで重ねたりバットも所定の回収場所に戻したりと後片付けもあります。
おにぎりやお弁当、パンなどのチルド冷蔵品
アイスや冷凍食品などの冷凍品
ポテトチップスなどのお菓子のような常温品
と様々な商品の納品が毎日ありこの納品のことを”便(びん)”と呼ぶことがあります。
店舗やチェーンによっては使っていない言葉かもしれないのであくまでご参考までにお願いいたします。
そしてこの納品とセットでつきものなのが検品です。
※検品とは納品された商品が注文した数通り来ているを確かめることです。
この違う店舗に違うものを納品してしまった場合、トラックのドライバーさんが気づくこともあればお店の方が気づくこともあります。
ドライバーさんが気が付くのは次の納品先に行ったときに「あれ、さっき・・・」となるのかもしれません。
では店舗側が気づく場合はと言うと検品をおこなっているからなんですね。
こうして発注した商品でないものが納品されているということが確認できるんですね。
なので基本的に納品がきて商品を陳列する前に検品をおこないます。
現在この検品作業はコンビニでの現場の作業負担軽減化が進み、どんどんやらなくても良いように工場や倉庫から出荷する際のシステムの見直しなどが行われているようです。
品出し・納品まとめ
商品の補充が目的
先入れ先出しをおこなう
品出し時に前出し顔出しもセットでおこなう
③お店にあるものすべてが対象:清掃
続いてご紹介するのが清掃です。コンビニって同じ食品や日用品を扱っているスーパーやドラッグストアと比べるとそんなに広くないですよね?
店舗の面積が小さければ清掃範囲も狭く、清掃も楽だと感じませんか?
楽か大変かと感じるのは人によって変わってくるかと思われますが掃除をする箇所というのは思っているよりなかなか多いものに感じると思います。
大まかにコンビニの清掃業務の中で清掃する箇所をご紹介いたします。
- 店内の床
- 商品棚と商品
- トイレ
- 駐車場などの店外
- レジカウンター内(チキンや肉まんが入っている什器も)
これ以外にもイートインがある店舗であればイートインの清掃や冷蔵ケースのフィルターの清掃など細かい清掃箇所がたくさんあります。
コンビニでバイトする際に出勤したシフトの時間によっては掃除してばかりだなと思う時間帯もあるかもしれません。
どの時間でどのくらいの頻度でコンビニの清掃はおこなわれているのかを詳しく記載した記事があるので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
先ほど、本記事内でご紹介しましたがコンビニのお仕事は全て“レジありき”です。
この清掃も例外ではなく
お昼の12時にお客さんがたくさん来るとわかっていて、こういった清掃をワークスケジュールに組み込む店舗さんはかなり少ないと考えられます。
トイレ清掃はトイレに鍵をかけて締め切って清掃しますので、レジに人が並んでいるかわかりません。なので清掃にあたる時間はお客様の来店が少なくなる時間に考えられているはずです。
清掃の目的はきれいにすることです。
さらに言うときれいにしてお客様に気持ちよくお買い物していただくことです。
清掃箇所によってそれぞれの清掃方法はありますが、基本的には拭く・掃く・洗う
というようにご家庭で行う家の掃除とほとんど変わりません。
家の掃除でも床がが汚れていれば掃除機をかけて、仕上げにクイックルワイパーをしたり本棚が汚れていたら、本をどかして棚を拭きます。
ご飯を食べたら食器を洗います。
他にもトイレが汚れていたら少なくとも便器と便座の掃除をしますよね。
清掃業務は唯一日常でもやることがあり、はじめのうちから苦戦せずにあたることができる業務だと感じます。
清掃まとめ
いろんな箇所の清掃があるが目的はきれいにすること。特別な知識や技術はあまり必要でないためはじめのうちからやりやすい
コンビニバイトは大変そうだけど大丈夫な理由がある
これまでコンビニバイトの仕事内容/業務内容をご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。
コンビニのバイトはなんだか覚えることが多いというイメージはありませんか?
レジや今回ご紹介したようにレジ応対があって掃除があって、品出しや前出しや揚げ物やおでんを作ったりすることも・・・
なんか大変そうだから他のバイトにしようかなと感じる方も多いと思います。
が、しかしコンビニエンスストアは現在、日本全国に50,000店舗以上あると言われています。そして、コンビニには一店舗当たり少なくとも5名以上のスタッフさんがいます。
単純に計算しても全国にコンビニで働いている方が25万人以上いるんです。
それもみんな若くて記憶力の良い人ばかりが働いているわけではなく、お客様も様々な年代の方がいるようにコンビニで勤務されている方も様々な年代の方がいらっしゃします。
コンビニバイトが大変そうに見えても大丈夫な理由はズバリたくさんの仲間がいるから
採用されて研修中で入ったばかりでも今回ご紹介した棚清掃やトイレ清掃も店長・マネージャーはじめ先輩スタッフが優しく教えてくれます。
【結論】楽しい?きつい?コンビニバイトはおすすめです。
私はこれまで
学校に行きながらの高校生の方
バイトを複数掛け持ちしているフリーターの方
もう来年70なのよーと言う高齢の方
などいろいろな方とこれまでコンビニでお仕事をさせていただきました。
皆さん覚えることは多いと言いながらも楽しく働いていました。それでもやはり楽しいだけではありません。きついときや大変なときがあります。
それでも多くの仲間がいるからコンビニでバイトするのが少し不安だという方も大丈夫です。
はじめはできなくて当たり前なんです。覚えることが多く感じるかもしれませんが、続けていけばできるようにマニュアルやオペレーションが分かりやすくなっています。
ぜひ、どこかでバイトしたいなーと考えていたあなた。この記事を読んでいただいた機会にコンビニでのアルバイトを検討してみてはいかがでしょうか。