今回はコンビニでのおでんの買い方やセール情報、さらにはコンビニに各社がどれだけおでんに熱を入れているかを詳しくご紹介いたします。
コンビニおでんの販売時期、期間
まずはじめに今年のおでんについての前置きなのですがコンビニのおでんは地域にもよりますが、基本的には夏が終わる頃毎年8月下旬くらいから始まり、翌年5月初旬頃までおでんの販売を行います。
気づいたら店頭からなくなっていて、いつからいつまでが販売期間なんだろうと疑問になったことはないでしょうか。
8月下旬と言ってもまだまだ暑い中どうして熱いおでんの販売を始めるのでしょうか。
毎年つゆや具材に改良を重ねている
これはおでんに限った話ではないのですが、コンビニ各社の商品開発は常に進化を続けています。
有名な話だとセブンイレブンの「冷やし中華」は毎年改良が施されていてもう30回以上改良されているとか。その改良というのも味や麺を少し改良を加えるのではなく、製造に使われるマシンから見直し、時にはその味の改良のため多額の設備投資をおこなうそうです。
そしておでんも毎年各社が熱を入れて改良に取り組んでいるアイテムの一つです。やはり寒くなるにつれ売れていきますし、「コンビニにはおいしいおでんがある」と認知されているためお客様の期待を裏切ることはできません。
そういった各社の想いから毎年おいしいおでんが店頭に並びます。
この8月下旬ごろから販売を始めるために、改良されて満を持して各店で展開されるおでんをこの記事では今年のおでんと呼んでいます。
こだわりの具材とつゆ
改良の中に具材はもちろんつゆの改良もあるのですが、このコンビニおでんの味を支えているつゆ。このつゆへのこだわり、普段何気なく飲んでみて「あーおいしいなー」となるのですが相当な手間暇をかけて作られているんです!
このおでんつゆへのこだわりが昔から「ハンパない」コンビニがそう、コンビニの王様セブンイレブンさんです。
毎年そのおでんへのこだわりがセブンさんの公式HPに記載されているのでぜひ見てほしいです。
容器にもこだわりが
何気なくおでんを入れる際に使っているコンビニ各社の展開している、おでん容器。このおでん容器もただの容器ではなく、おでんをおいしく食べられるようにこだわって製造されています。
大体の店舗でおでん容器は「大」と「小」があるかと思いますが、昔は大容器のみでしたが最近では小容器のほうにもからしや柚子胡椒を入れることのできるポケットが付いていますよね。
〇部のところがからしや柚子胡椒を入れておけるポケットです。
このポケットもそうなんですが、あとあのおでん容器を手で持っていて熱くないですよね?
そうなんです、おでんのつゆは大体温度が80℃~90℃なんですがそれが容器をもったまますぐに食べられるように、容器の構造も何層にもなっていて持っても熱くないんです。
8月、9月はセールやキャンペーンが多い
こういった改良のこともあり、毎年この時期、8月下旬から9月下旬あたりは各社、熱を入れて改良した自慢のおでんをお客様にお試しいただきたく、おでんの割引セールやキャンペーンをやることが多いです!
そのセールの中でも我々消費者にとって一番ホットなのが「おでん70円セール」通算これまでコンビニのおでんを1,000個以上食べてきた私からするとこのおでん70円セールの文字だけで心が躍ります(笑)
これはコンビニ店長時代の売る側の時からそうで、もちろん食べるのも好きなので一回の70円セール時に50個ほどおでんを買うこともありましたが、売る側からしても1大イベントなので血が騒ぐというか、気合が入ります。
※この50個購入の話は近年社会問題になりつつあるコンビニのスタッフに購入を強要するようなものではなく、単純に家族での夕食兼晩酌とお昼ご飯の汁物代わりに食べると50個ほどになる、ただのおでんが好きな人の話です(笑)
コンビニおでんの買い方や持ち帰り方
これはけっこうご年配の方などから実際にお問い合わせいただくこともあったのですが、レジカウンターにおいしそうなおでんがあっておいしそうなつゆの香りもしているけどどうやって買うの?と買い方がわからないとお申し出になる方がいらっしゃいました。
おでんは販売、管理がチキンやフランク、中華まんに比べて難しいところもあり、頭を抱えるコンビニも多いと思います。
まずは注文式にするのかセルフにするのかから始まり、セルフにするならその台はどこに置くかのか、おでんはフタを開けたままにするのか、お客様へのアピールの機会が減るが衛生的にフタをするのかとか。。。案外コンビニ本部のほうで絶対にこうして販売してくださいという取り決めはなく、お店も場所によって販売スペースの面積などが変わってくることから購入方法に違いが出てきてしまうことがあります。
購入の際はレジで店員さんに申し出る
近くの通いなれたコンビニであれば、もうお分かりかもしれませんが、このおでんの買い方についてはとにかくレジで店員さんに「おでん欲しいんですけどー」と言ってみてください。セルフであっても優しく対応してくれるはずです。
「あーうちはセルフなんですよねー」との回答があったらセルフでおでん台の近くにトングとおたまと容器があるはずなのでおでんを取りましょう!
セルフの場合は容器の下が店員さんに見にくいので自己申告で取った具材を伝えましょう!
持ち帰りのコツ
おでんといったら大根、たまご、しらたき・・・と具材がメインになりがちですがもちろんつゆもその味を決める重要な役割を果たしていますよね。やっぱりコンビニでおでんを買った際もつゆをたっぷり入れてもらって持ち帰りたいですよね♪
しかし持ち帰りの際に袋の中がびちゃびちゃになったりとなかなか持ち帰るのが大変ですよね・・・そんなおでんの持ち帰り時のコツなのですが
このように容器とフタを3か所閉じてもらいましょう。これでレジ袋に入れてもらえばたいていはつゆがこぼれず持ち帰れます。
自転車でかなり段差の多い道などを通ることがある場合はレジ袋を2重にしてもらいましょう。
今までコンビニでおでんを買ってつゆがこぼれなかったことがない、けどつゆは欲しいという方は、コンビニの店舗でつゆが減った際に継ぎ足しのつゆを作るための希釈してある小袋のつぎたし用つゆがあります。おでんつゆがこぼれてしまう場合はその小袋のつゆをもらえないかお店に聞いてみましょう。
↑お店によってはこんな小袋の希釈つぎたし用つゆをくれる店舗さんも。
コンビニおでんを買う良い時間やタイミング
ちなみコンビニおでんの一番味の良いのはズバリ!セール期間中の金曜夜や土曜日だと思います!
そして一番購買力の高い金曜の夜や土曜はさらに仕込みも増え、回転率も上がります。売れすぎて仕込みが追いつかなくなり、いれたばかりの具材に当たってしまうというリスクもありますがコンビニおでんの買うベストな時間帯、タイミングは金曜の夜と土曜日だと思います。
ぜひセール期間中のおでんを食べてみてください!
コンビニおでんは種類が多い豊富なメニュー
コンビニのおでんと言えば価格/値段やいつでもやっているから手軽に購入できるといった利便性もありますがなんといっても具材の多さだと思います。
おでんと言ったら、そんなに好きではない人からすると、大根とたまごがあればいいと思われるかもしれません。昔からおでんと言ったら大根とたまご、さつまあげ、昆布、こんにゃく、はんぺん、牛すじとあとちょっとぐらいですよね。
それが今ではソーセージやロールキャベツが入っていたり、鶏のつくねが入っていて食べてみたら中にチーズが入っていたりと具材のバリエーションも毎年変わっていて、選ぶ側を楽しませてくれますね♪
ちなみに2019年のセブン、ファミマ、ローソンの公式サイトにておでんの具材を調べて、3社ともに共通して取り扱いをしている具材を紹介します。
・大根 ・たまご・しらたき ・こんにゃく ・昆布(巻き) ・がんも ・厚揚げ
・さつまあげ ・ちくわ ・ちくわぶ ・ごぼう巻き ・ウィンナー巻き ・はんぺん
・つみれ ・牛すじ ・ウィンナー ・つくね
この17品はセブン、ファミマ、ローソンの公式サイトで共通して記載があったもので尚且つ、お店のおでん鍋の中に実際に入っていそうなものをあげました。ロールキャベツやだし巻きたまごもサイトに掲載があったのですが実際の店舗さんでおでん鍋の中に入っていないことがあると感じます。
おでんの展開時や発注の際にはおでん鍋の具材の種類が20種類以上になるように心がけてくださいと本部の方に言われたことを覚えています。上記で上げた17品があるだけでも十分満足なバリエーションとも思いますが、コンビニおでんにはさらに選んで、食べて楽しい具材がたくさんあります!
価格/値段は安い?高い?コンビニとスーパーと比較
さまざまなコンビニ各社のこだわりが詰まったおでんなのですが、実際に買うとどうでしょう?高いと感じる方もいるのではないでしょうか。
コンビニのおでんは大体1つ80円(税込み)~130円(税込み)で販売されています。年々具材が大きくなったりしていることから1つずつの値段は上がっています。少し値上がりしているようにも感じますが、その分具材が大きくなっているのでご安心ください。
とくに大根はここ数年で10円ほど値上がりしました。その分これまでの大根でも十分厚みがありましたが、さらに厚みがましてみずみずしくなりました。
たまごも一回りくらい大きくなり、さらに黄身が大きいものになりさらにつゆとの相性が良くなったりとおいしさが増した分値段が上がっているという印象です。
注文式で店員さんがおでんを取ってくれる場合、鍋を見つめながら大根とー、たまごとー、と注文しているといざ会計の際に2,000円近くいってしまっている時なんてありませんか?(なければすみませんw)
具材のバリエーションが多いのでついつい注文しすぎてしまうんですね(笑)
そんなときは種類、個数を多く頼んいるだけであっておでんの1つ1つの値段は高くはないと私は感じます。
スーパーでおでんを買った場合
実際にこの秋くらいになるとスーパーでもおでん種が並びますよね。あのおでん種を買って、つゆも買って、家庭で鍋を用意して作るってけっこう手間もかかりますし、なによりコンビニでおでんを買うよりむしろ高くついたりなんてこともありますよね。コストや時間のことを考えるとコンビニおでんは全然ありだと思います。
コンビニおでんのカロリーや糖質・添加物は?
さて様々なこだわりが詰まっていてお値段も、食べるのも手軽なコンビニのおでんなのですが最後に気になるのがカロリーや糖質、さらには添加物など、いくらおいしくても体に悪かったら意味がありませんよね・・・
しかしご安心くださいセブン、ファミマ、ローソンの公式サイトを調べたところこの3社のおでんは保存料、合成着色料を一切使っていないとのことでした。
そしてカロリーや糖質もうれしいことにおでんはもともと低カロリー・低糖質なんです!
これはセブンイレブンさんのおでんセットなんですが「低カロリーセット」とまさに低カロリーを訴求しているんですね。
見ていただけるとわかるのですが、こんにゃく5kcal(kカロリー)、大根9kcal(kカロリー)と、かなり低カロリー。そしてこのセットなんとお米や小麦に多く含まれているといわれる糖質も低いんです。この低カロリーセットの4品のたんぱく質、炭水化物などをセブンイレブンさんの公式サイトで調べると
- 大根 熱量:9kcal、たんぱく質:0.3g、脂質:0.1g、炭水化物:2.0g、Na:136mg
- こんにゃく 熱量:5kcal、たんぱく質:0.1g、脂質:0.0g、炭水化物:1.8g、Na:370mg
- しらたき 熱量:5kcal、たんぱく質:0.1g、脂質:0.0g、炭水化物:2.1g、Na:206mg
- がんも 熱量:54kcal、たんぱく質:4.6g、脂質:3.1g、炭水化物:2.2g、Na:39mg
※つゆのカロリーなどは含まれていない数値です
となります。4品合計のたんぱく質5.1g、炭水化物8.1g
たんぱく質も低いですが、炭水化物(糖質)も低いことがわかります。
※糖質 = 炭水化物 – 食物繊維
しかもおでんって5個くらい食べると少しおなかが満たされてきますよね。もし仮にこの低カロリーセットに+1品くらいで夕食を終わらせたら?ダイエットできるのでは?
実際に本部社員の方が夕食を毎回おでんにして1ヶ月で体重が5kg落ちたとお話しされている方がいました。これは個人差があるはずですが、とにかく低カロリーでダイエット向きだということはおわかりいただけるかと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。コンビニおでんについて販売時期や各社のこだわり、セール、買い方やカロリーなどの栄養面のことを紹介してきました。
だんだんと秋らしくなってきたいま、これから寒くなることを考えるとおでんを食べる、食べたくなる機会がどんどん増えていくと思います。
記事内でもご紹介しましたが、このコンビニおでんにはコンビニ各社の熱い想いが込められています。あ、今年はここが変わったんだ!とかこんな具材が増えたんだ!とか、ぜひそんなコンビニ各社の想いを感じながらしみじみとあの黄金のつゆをすすってみてはいかがでしょうか。