コンビニから手紙や荷物の速達は送れる?店舗ごとの違いやどのように送るのが早いか現地調査【伝票種類や割引など全網羅】

一人暮らしの方など、コンビニは至る所にあり、なにかと立ち寄る機会も多いですよね。

これまで、セブンやファミマなど各社の速達について、調べてきました。

セブンイレブン

急ぎの手紙や荷物の場合でも、

「わざわざ郵便局に行かずに、コンビニから送りたい」

「買い物のついでにコンビニで出したい」

「郵便局より車が停めやすいコンビニが便利なんだけど」

・・・という場面も多いと思います。

この記事では、コンビニから手紙や荷物の速達は送れるのか、また店舗による違いやどのように送る方法が最も早いのか検証します。

1.コンビニから速達など急ぎの荷物を送る5つの方法

コンビニの速達

コンビニから速達などの急ぎの荷物を送る方法は大きく分けて5つあります。

1-1.必要な額面分の切手を貼り、「速達」と書く

まず、最もオーソドックスな方法は速達に必要な分の切手を購入して「速達」と記載し、ポストに投函する方法です。

コンビニでは封筒の重さは量れない場合が多いので、自宅で重さを量るか、一般的な書類の重さの目安を参考に足りそうな金額分の切手を貼る必要があります。

目安として、A4用紙1枚は約4gです。A4用紙4枚程度を3つ折りにし、封筒に入れる場合は84円切手、5~9枚は50g以内なので94円切手で送れます。

書類や手紙を封筒で送る場合の重さの目安

書類や手紙を封筒で送る場合の重さの目安

上記の通常料金に、260円の速達料金分の切手代を追加すれば速達で送ることができます。

コンビニでは取り扱い切手の額面の種類が少なく、何枚も組み合わせる必要が生じたり、ぴったりの額面がない場合に多めの金額の切手を貼る必要が生じる場合もあるので、気をつけてください。

また、定形外郵便(規格外)などの場合は、下記のサイトからご覧ください。

郵便局のサイトの「手紙(定形・定形外)の料金計算」ページで重さとサイズを選び、「オプションサービス」の「速達」を選ぶと自動で料金を計算してくれます。

郵便局の場合は「速達で」と伝えれば、速達印を押してくれます。しかし、自分でポストに投函する際は、速達郵便であることがわかるようにする必要があります。

そのため、下図を参考に赤い線を書き入れてからポストに投函しましょう。

速達の赤い線

*郵便局HPより画像引用

速達郵便についてはこちらのページでも詳しく解説しています。

コンビニで速達郵便を送る方法【料金や必要な切手も】 | コンビニ.com

1-2.日本郵便の「レターパック」を使う

「速達で送ってください」と指定されている場合以外で、早く送りたい場合には日本郵便の「レターパック」がおすすめです。

「レターパックプラス(手渡し)」と「レターパックライト(基本郵便受け投函)」がありますが、どちらも速達と同じように日曜・祝日も関係なく最短で届きます。

レターパック

 

どちらも重さは4kgまでOK。「レターパックライト」は厚みが3cm以内までです。専用封筒に入れば大丈夫なので、「25gか50gか」などと、細かい重さや大きさを気にせず一律料金で送れるのが便利です。

「レターパックライト」は370円なので、A4サイズのまま送りたい場合は速達より安く送れます。

「レターパック」については、こちらのページでも詳しく解説しています。

レターパックライト/プラスを購入できるコンビニ一覧【発送も可能】 | コンビニ.com

1-3.日本郵便の「ゆうパック」を利用する

「ゆうパック」も、日祝に関わらず配達されるので、早く送れる方法の1つです。

コンビニから発送する場合はローソンか、ミニストップから発送ができます。

伝票の種類などについては、こちらのページをご覧ください。

コンビニからゆうパックの荷物を発送する場合でも、以下の表の割引は適用されます。

コンビニでも適用される「ゆうパック」の割引一覧

コンビニでも適用される「ゆうパック」の割引一覧

郵便局公式サイトより引用

送り状を手書きしなくていい「ゆうパックスマホ割」サービスもあります。しかし、残念ながらコンビニでは利用できません。少し手間ですが伝票に手書きしましょう。

1-4.クロネコヤマトの「宅急便コンパクト」を使う

宅急便コンパクト

※画像はクロネコヤマト公式サイトより引用

クロネコヤマトでは、通常の宅急便の60サイズよりもさらに小さな荷物を、「宅急便コンパクト」専用の箱で発送することで宅配料金がお得になります。

コンビニでクロネコヤマトと提携しているのは、セブンイレブンとファミリーマートなので、それらのコンビニから急ぎの小さめの荷物を送りたい場合は「宅急便コンパクト」が便利です。

注意点として、「宅急便コンパクト薄型専用BOX」では、A4サイズの書類を送れますが、クロネコヤマトでは「信書」にあたるものは送れません。

心配な方は、「ヤマト運輸での配送可否表」からご確認ください。

「宅急便コンパクト」専用の箱はセブンイレブンやファミリーマートでも販売しています。価格は1枚70円(税込)で、送料は送り先によって変わります。

専用箱は写真のような薄型(左)と厚みのあるスタンダードなタイプ(右)の2種類です。

発送したいものに合わせて購入しましょう。

宅急便コンパクト

1-4-1.宅急便コンパクトの大きさ

宅急便コンパクト薄型専用BOX 縦24.8cm × 横34cm

宅急便コンパクト専用BOX  縦20cm × 横25cm × 高さ5cm

専用箱は簡単に組み立てができ、ノリ部分も両面テープがついているので、送りたいものだけをコンビニに持って行って、その場で梱包することも可能です。しかし、ほかのお客様の迷惑にならない場所で梱包してくださいね。

1-4-2.関東から関西に発送する場合の料金例(割引適用前)

関東から関西に発送する場合の料金例(割引適用前)

コンビニで適用される割引サービスは、以下の2つのみです。併用はできるので、上記の料金から100~160円引きになります。

・持ち込み割(1個につき100円)

・デジタル割(1個につき60円、クロネコメンバーズの方が「スマホで送る」サービスを利用する場合に適用)

上記の表のように関東から関西の場合、当日の発送であれば翌日に到着します。

お届けの時間については、発送タイミングにより異なるので、こちらから調べてください。

1-5.クロネコヤマトの「宅急便」を使う

「宅急便コンパクト」と同じように、セブンイレブンとファミリーマートからクロネコヤマトの「宅急便」が発送できます。

大きさと送り先により、配送料金は変わります。下の表はあくまでも一例です。

1-5-1.関東から関西に発送する場合の料金例(割引適用前)

関東から関西に発送する場合の料金例(割引適用前)

1-5-2.割引制度について

コンビニから宅急便を送る際、「持ち込み割」と「デジタル割」を利用できます。併用可能なので、上記の料金から100~最高160円引きになります。

「持ち込み割」は、コンビニから発送する時点ですべての荷物に適用される1個につき100円の割引です。

「デジタル割」は、1個につき60円の割引で、クロネコメンバーズの方が「スマホで送る」サービスを利用する場合にのみ適用されるので気をつけてください。

そのほかの割引サービスには、旅先などに荷物を送りまた送り返すような場合の「往復割引」、同一の宛先に2個以上の荷物を送る場合の「複数口減額制度」があります。

1-5-3.お届け所要日数について

一例として、関東から関西に荷物を送る場合、最短で翌日午前中に到着します。

クロネコヤマトのサービスを利用すれば、離島等をのぞき、関東から発送する荷物は大抵2~3日で相手先に届きます。急ぎの荷物を送りたい場合にぴったりです。

詳しいお届け時間は発送タイミングにより異なるので、こちらから調べてみてください。

2.コンビニから速達など急ぎの荷物を送るメリット・デメリット

コンビニから速達などの急ぎの荷物を送るメリット・デメリットをまとめました。

2-1.コンビニから送るメリット

・近くのコンビニや通りすがりのコンビニから気軽に出せる

・24時間いつでも出せるので、郵便局やクロネコヤマトの営業所の営業時間を気にしなくて良い

・ゆうパック、宅急便とも持ち込み割引が適用される

2-2.コンビニから送るデメリット

・コンビニの集配は1日1~2回なので、郵便局やヤマトの営業所などに持ち込むほうが早い場合もある

・店内に郵便ポストがない場合、別の場所に投函に行かなくてはならない

・速達郵便の場合、料金は自分で計算する必要がある

・コンビニにはぴったりの金額の切手がない場合もある

・「ゆうパックスマホ割」「クロネコメンバー割」など直営店で使える割引サービスが利用できない

3.コンビニから速達など急ぎの荷物を送る際のサービスの選び方

コンビニから急ぎの書類や荷物を送る際のサービスの選び方をまとめました。

■書類・手紙などの場合

・切手を貼り、「速達」と書く

・日本郵便の「レターパックライト」を使う

→ローソンかミニストップを利用し、ポストに投函

■小包みから段ボールサイズの荷物の場合

・日本郵便の「レターパックプラス」を使う

・日本郵便の「ゆうパック」を利用する

→ローソンかミニストップから発送

・クロネコヤマトの「宅急便コンパクト」を使う(信書はNG、郵便サービスを利用)

・クロネコヤマトの「宅急便」を使う(信書が入る場合は、ゆうパックを利用)

→セブンイレブンかファミリーマートから発送

3-1.ポストが設置されているかどうか

コンビニの店内にポストが設置されているのはローソンか、ミニストップです。例外的に、セブンイレブンは店外にポストがある場合もあります。

回収は1日1~2回で、郵便局やコンビニ以外の場所に設置されているポストよりも回収頻度が低い場合が多いので、急ぎの際は気をつけて下さい。

ちなみに、、、近くのポストを探す方法

知っている方が多いかもしれませんが、ポストがどこにあるかわからないときやできる限り近いポストを探したいときはポストマップが便利です。

住所や地図、位置情報から最寄りのポストの場所を調べられます。全てではありませんが、ポストの写真や取集時刻が記載されている場合もあります。

一般の人の投稿による情報なので、更新日が古い場合、古い情報かもしれない点には気をつけましょう。

3-2.「郵便」指定でなければ宅急便やゆうパックも早く送れる

「郵便で送ってください」などと指定がある場合や、郵便サービスでしか送れない「信書」の場合をのぞき、「宅急便」「宅急便コンパクト」「ゆうパック」「レターパック」も迅速に配達されるサービスです。

送る荷物の大きさや、発送元のコンビニによって最適なサービスを使い分けましょう。

「手紙」「履歴書」「請求書」等、信書に当たる場合は郵便サービス一択になるので、速達郵便か、レターパックで送ってください。

4.セブンイレブンから速達の手紙・荷物を送る方法

セブンイレブンから速達の手紙・荷物を送る場合は、以下の3つの選択肢があります。

・速達分の切手を購入し、最寄りのポストに投函

・(売っていれば)レターパックを購入し、最寄りのポストに投函

・クロネコヤマトのサービスを利用して発送

セブンから速達の送り方について、詳しくは、以下のページでも説明しています。参考にしてください。

セブンイレブンから手紙や荷物の速達は送れるのか?実際に調べてみた【伝票種類や割引など全網羅】 | コンビニ.com

5.ファミリーマートから速達の手紙・荷物を送る方法

ファミリーマートから速達の手紙・荷物を送る場合も、以下の3つの選択肢です。

・速達分の切手を購入し、最寄りのポストに投函

・(売っていれば)レターパックを購入し、最寄りのポストに投函

・クロネコヤマトのサービスを利用して発送

ファミマから速達を送る方法について、詳しくは、以下のページでも説明しています。参考にしてください。

ファミリーマートから手紙や荷物の速達は送れるのか?実際に調べてみた【伝票種類や割引など全網羅】 | コンビニ.com

6.ローソンから速達の手紙・荷物を送る方法

ローソンから速達の手紙・荷物を送る場合は、以下の3つの選択肢があります。

・速達分の切手を購入し、店内のポストに投函

・レターパックを購入し、店内のポストに投函

・ゆうパックを利用して発送

ローソンから速達を送る方法について、詳しくは、以下のページでも説明しています。参考にしてください。

ローソンでゆうパック/宅配便の送り方【伝票種類や割引など全網羅】 | コンビニ.com

7.ミニストップから速達の手紙・荷物を送る方法

ミニストップから速達の手紙・荷物を送る場合も、以下の3つの選択肢です。

・速達分の切手を購入し、店内のポストに投函

・レターパックを購入し、店内のポストに投函

・ゆうパックを利用して発送

同じように、こちらの記事も参考にしてください。

コンビニでゆうパックの発送ができる【発送方法と料金まとめ】 | コンビニ.com

レターパックライト/プラスを購入できるコンビニ一覧【発送も可能】 | コンビニ.com

8.コンビニから速達の荷物を送る方法まとめ

コンビニから「速達」で荷物を送る方法をご紹介しました。

簡単にまとめると、急ぎの場合は以下のいずれかのサービスを利用するのがおすすめです。

8-1.速達の郵便物(信書含む)

ローソンかミニストップで切手を買い、店内のポストに投函

8-2.速達の100g以上の書類(信書含む)

ローソンかミニストップでレターパックライト(厚み3センチ以内)を購入し、店内のポストに投函がおすすめ

8-3.速達の書類や厚みのある小物

ファミリーマートかセブンイレブンから →宅急便コンパクト(信書含まない)

ローソンかミニストップから →レターパックプラスで送れる

8-4.速達の荷物

ファミリーマートかセブンイレブンから →ヤマトの宅急便60~160サイズ、25kgまで

ローソンかミニストップから →ゆうパックの60~170サイズ、25kgまで

急いで荷物を送りたいとき、わざわざ郵便局やクロネコヤマトの営業所に行かなくても、近くのコンビニからでも発送が可能です。

ただ、発送のタイミングにより到着が遅くなる場合や、利用できる割引の種類に制限があります。基本的には郵便局やクロネコヤマトの営業所の方が有利なことは、覚えておきましょう。

早朝・深夜などの郵便局などが開いていない時間帯や近くに郵便局もヤマトの営業所もない場合にコンビニを利用してくださいね。