【新情報】コンビニのイートインが廃止?長居・持ち込みルールと正しい使い方

2024年10月、ファミリーマートがコンビニ店舗内のイートインスペースを売り場に転換していくことを発表しました。

つまり、実質イートインスペースの廃止です。

ファミマのイートインスペース廃止によって、考えられる影響、正しい使い方やルール、よくある質問について主に下記の内容を中心にまとめました。

参考にしていただけると嬉しいです。

・ファミリーマートのイートインスペース廃止の理由と今後
・セブンイレブンやローソンのイートインスペースは廃止になるのか?
・コンビニでイートインする時の消費税問題
・イートインのルール・よくある質問(お酒・持ち込み・勉強・長居)
・コンビニイートインの正しい使い方・利用時間

1.イートインスペースの廃止の詳細

イートインスペースの廃止について現時点でわかっている情報をまとめました。

1ー1.ファミマでイートインスペースが廃止は全店舗じゃない?

ファミマでイートインスペースを売り場に転換すると発表がありましたが、どうやら全部の店舗ではないようです。

しかし、もし普段自分が昼休みやちょっとした休憩、営業回りの合間などに使っていたイートインスペースがなくなったら困るという人もいるのではないでしょうか?

現時点でわかっている、ファミマのイートインスペースの廃止について調べました。

1ー1ー1.ファミマでイートインスペースが廃止される理由【公式】

イートインスペースが廃止される理由について、ファミリーマート広報部報道グループの担当者がある取材に「利用率の減少」と答えていました。

covid-19の時にイートインスペースが閉鎖されており、それが長期間に及んだことも影響しているようです。

5類に変更になった後も、以前のように使いづらくなったのかもしれません。

一方、都心や駅前など利便性の高い立地にあるコンビニのイートインスペースは利用率が高いようです。

確かに徒歩で移動している人が多いエリアの場合、ちょっとした隙間時間や昼休みなどで使うのにちょうどいいと言えます。

1ー1ー2.ファミマでイートインスペースが廃止される理由【本音】

続いてファミマでイートインスペースが廃止される理由の本音を探ってみました。

いくつかのファミマ店長の意見をまとめると、以下のようになります。

・経営が厳しいので少しでも商品を置きたい
・掃除や管理の手間、店員の負担などを解消したい
・消費税の軽減税率の対応に苦慮している

物価や最低賃金の上昇で、コンビニの経営も厳しくなっています。

そこで売上の効果が見えにくいイートインスペースを廃止して、少しでも売上に貢献する商品を置くスペースを増やしたいというのが本音のようです。

また、イートインスペースは利用マナーも問題となっており、ゴミや食べ残しをそのままにして帰ったり、テーブルやイスを壊したりすれば、余計な手間やコストがかかってきます。

ただでさえ人手不足で人材の確保が大変なのに、店員の負担を増やすようなことはしたくないのは当然だと思います。

さらに軽減税率の対応にも苦慮しているようです。

テイクアウトなら消費税は8%ですが、イートインで食べる場合10%の消費税がかかります。

本来はお客様が申告しないといけませんが、きちんと申告してくれるお客様は少ないです。

かといって、会計後イートインスペースにいるのを見つけて注意するのも現実問題難しく、負担となっています。

この件については後で詳しく解説します。

筆者が店長をしていた時代には軽減税率はなかったので、今のコンビニは本当に大変だと思います。

1ー1ー3.ファミマのイートインスペースの今後

ファミマの発表によると、すぐに全てのイートインスペースが廃止になるわけではないようです。

現時点で全国約7,000店舗にあるイートインスペースのうち、約2,000店舗を転換していくとの発表がありました。

推測にはなりますが、売上も好調でイートインスペースの利用も盛況な、都心や駅前のファミマのイートインスペースはすぐになくならないんじゃないかと思います。

利用者が多いということは、イートインスペースがあることがお客様がそのファミマを選ぶ理由になっている可能性があり、売上に貢献していると考えられるからです。

一方、住宅地や郊外にあってイートインスペースの利用が少ないファミマでは、随時イートインスペースの廃止、売り場へ転換となっていくと思います。

最近では地方を中心に高齢化やスーパーの閉店等で、コンビニがインフラ化しているところもあります。

そうした場所では品数を増やすことで、地域の人に喜ばれながら売上も上がるので、経営面でも適切な対応と言えそうです。

1ー1ー4.X(旧Twitter)の反応

イートインスペースの廃止について、X(旧Twitter)での反応を集めてみました。

意外にも反対派の意見は目立たず、状況からすると仕方がないよね、といった意見が目に入りました。

1ー2.セブンイレブンやローソンのイートインスペースは廃止になるのか?

結論から言うと、現段階ではセブンイレブンやローソンのイートインスペースは廃止にならないようです。

それぞれの担当者が「現時点で撤去する予定はございません(ローソン)」「設置されているイートインスペースを一斉に撤去、閉鎖する予定は現時点でございません(セブンイレブン)」と答えている記事を見つけました。

ただあくまでも“現時点”なので、社会の変化や経営状況、ファミリーマートでイートインを廃止した影響を見ながら方針は変わる可能性があると思っておいた方が良さそうです。

2.コンビニでイートインする時の消費税問題

コンビニのイートインで問題となるのが、先述したように消費税問題があります。

消費税が10%になったタイミングで『軽減税率』という仕組みが導入されました。

一言で言うと「飲食品と新聞は消費税率が8%」となるのですが、外食やお酒は軽減税率の対象となりません。

ここでコンビニのイートインが軽減税率の対象になるか?というところだと思います。

2ー1.コンビニイートインの消費税問題に関する国税庁の見解

実はこの点は国税庁の資料で下記のように明記されています。

イートインスペースを設置しているコンビニエンスストアにおいて、例えば、トレイや返却が必要な食器に入れて飲食料品を提供する場合などは、店内のイートインスペースで飲食させる「食事の提供」であり、軽減税率の適用対象となりません

コンビニで売っている飲食料品って、ほとんどが持ち帰り前提の容器なので上記に当てはまらない気がします。

しかし、下記のように続いています。

店内で飲食させるか否かにかかわらず、持ち帰りの際に利用している容器等に入れて販売することがあります。このような場合には、顧客に対して店内飲食か持ち帰りかの意思確認を行うなどの方法で、軽減税率の適用対象となるかならないかを判定していただくこととなります。 

となると、下記のように整理されるかと思います。

・イートインスペースを利用する意思を示したお客様=10%
・イートインスペースを利用する意思を示していないお客様=8%

実際にコンビニの掲示でも見かけますが、ぶっちゃけ色々あると思います。

・意図的に意思を示さない
・軽減税率について知らない、注意書きに気づかない
・持ち帰りのつもりで購入したが、気が変わってイートインで食べることにした

結局、どうしたらいいの?という感じだと思います。

2ー2.これって犯罪?コンビニイートインの消費税申告

色々、調べたのですが、コンビニのイートインで飲食する際の消費税はお客様のモラルによるところと言えそうです。

ただ、先述したように「最初は本当に持ち帰るつもりだったけど、購入後にイートインで食べることにした」というケースもあるかと思います。

気になるのはこういうのが犯罪になるか?ということですが…

結論から言うと、よほど悪意があるとか、故意とみなされる状況が続くとかでなければ犯罪扱いにはならないようです。

根拠は国税庁の見解で下記の文言があるためです。

大半の商品(飲食料品)が持ち帰りであることを前提として営業しているコンビニエンスストアの場合において、全ての顧客に店内飲食か持ち帰りかを質問することを必要とするものではなく、例えば、「イートインコーナーを利用する場合はお申し出ください」等の掲示をして意思確認を行うなど、営業の実態に応じた方法で意思確認を行うこととして差し支えありません。 

つまり、消費税が軽減税率に当てはまるかどうかは「購入時(コンビニ側からすると販売時)に判断される」と解釈できるんだと思います。

持ち帰り予定で購入して、気が変わってイートインスペースで食べたからと言ってすぐに犯罪扱いになる…という心配はなさそうです。

とはいえ、少し前には、日常できにコーヒーのMサイズを注文してLサイズ注いでいた人が現行犯逮捕され、懲戒免職になった事例もありました。

見解を逆手にとって、故意に不申告するようなことはやめた方がいいと思います。

3.コンビニイートインでよくある質問&ルール(お酒・持ち込み・勉強・長居など)

コンビニのイートインスペースに関してよくある質問やルールについてまとめました。

3ー1.コンビニのイートインでお酒は飲めるのか?

コンビニのイートインスペースでお酒を飲めるかは、コンビニ各社、店舗によるところが大きいと言えます。

ローソンとミニストップでは基本的に『イートインスペースは飲酒禁止』となっているようです。

・コンビニは子どもから高齢者など幅広い利用者がいること
・コンビニの利用者が安心して利用できるようにするため
・駐車場があり、飲酒運転防止のため

等が理由として挙げられていますが、やはりお酒を飲むと声や態度が大きくなったり、ゴミや治安の問題もあるというのが本音ではないかと思います。

一方で、『飲酒可能時間』を設定してイートインスペースでアルコールを飲んでもいい時間を作っているコンビニもあるようなので、店舗ごとに確認するのが良さそうです。

さらには、最近は『コンビニバー』と言って、コンビニの一角をバーのようにして積極的に飲酒できるようにしているコンビニ店舗もあるみたいです。

『お酒の美術館』というところとのコラボのようで、駅チカの商業施設ともコラボするなど今猛烈な勢いで増えているので、今後の展開に注目してみたいと思います。

3ー2.コンビニにイートインに食品の持ち込みはあり?

コンビニのイートインスペースに、そのコンビニで買った飲食物以外の持ち込みは原則NGです。

当然と言えば当然ですが、イートインスペースはコンビニが購入者に対してプラスの価値を提供することで、売上を伸ばそうという経営的な意図があります。

持ち込みはそれに反するのでダメというわけです。

他店舗で買った物はもちろんですが、手作りの弁当もやめておいた方がいいと思います。

3ー3.コンビニのイートインスペースで勉強してもいい?

イートインスペースで勉強は「そのコンビニで飲食物を購入して飲食するついでの常識の範囲内で」というところだと思います。

前の質問にもあった通り、コンビニのイートインスペースはあくでもそのコンビニで飲食物を購入したお客様のためにあるものです。

食べ飲みしながらついでにちょっと勉強…程度なら許されると思いますが、飲食が終わっての利用、長時間の利用、混雑時の利用などは絶対にやめた方がいいと思います。

中には「混雑していなくて、お店で飲食物を購入したら使ってもいい」と許可をしてくれるコンビニもあるようですが、そのお店の善意によるものなので甘えすぎないようにしたいですね。

3ー4.コンビニのイートインで長居してもいい?

長居の定義にもよりますが、基本的にモラルによるところだと思います。

ある調査によると、コンビニのイートインスペースの利用時間は「70%が30分以内」という結果になっていました。

このことからも常識的に考えて、長居しても30分以内にするのがいいと思います。

コンビニの店舗によっては『◯◯分以内の利用にしてください』など書かれているケースもあるので、きちんと確認して従ってください。

3ー5.コンビニのイートインでコーヒーを飲む場合の消費税は何%?

コンビニのイートインスペースでコーヒーを飲む場合、消費税率は10%になります。

消費税のところで説明した理由からです。

イートインスペースでコーヒーを飲むと決めている場合には、購入時に申告しましょう。

3ー6.イートインで食べた後のゴミはゴミ箱に捨てても良い?

そのコンビニで購入し、その時にイートインスペースで飲食した後のゴミについては、コンビニのゴミ箱に捨てて良いと思います。

コンビニでは、購入した物をその場で飲食されるお客様が一定数おり、環境美化やお店の責任としてゴミ箱が設置しています。

なので、購入した飲食物のゴミをその場で食べ、そのコンビニのゴミ箱に捨てるのは問題ないと思います。

ただし、一度家や会社に持ち帰った場合は『家庭ゴミ』となるので、捨てない方がいいと思います。

4.コンビニイートインの正しい使い方・利用時間

実際にコンビニのイートインを利用する際には何かルールなどの決まりごとはあるのでしょうか。

コンビニで10年勤務し、イートインコーナーがある店舗にも努めていた筆者が経験を基に説明します。

4ー1.コンビニイートインの正しい使い方

コンビニイートインスペースに特に決まった使い方はなく、常識の範囲で使うということになると思います。

常識の範囲とは下記のようなことと言えます。

・そのコンビニで購入したものを飲食するために使う
・長居しない(目安は30分以内)
・汚さないように利用しゴミは片付ける
・大声を出したり、占領したりしない
・掲示されたルールを守る

自分の自宅や部屋でされたら嫌なことはしないということです。

またイートインスペースを利用する際は、購入時にその旨を店員さんに伝えるようにします。

消費税の問題もありますが、きちんと伝え方が店員さんも安心するので、結果お互い気持ちよく使いやすくなることもあると思います。

4ー2.コンビニイートインの利用時間

利用時間は基本的にコンビニの営業時間によります。

なので、24時間営業の店舗なら24時間ということになります。

ただし、最近はスタッフの人手不足や防犯、節電などの目的で利用時間が限られる店舗も増えているので、店舗ごとに確認した方がいいです。

5.イートインのあるコンビニの探し方

イートインが設置されているコンビニは各コンビニの公式サイトから「店舗検索」で確認することができます。

しかし、それだと各コンビニの公式サイトを確認する必要があり、手間なので「ロケスマ」というアプリを使うことで、周辺全てのコンビニのイートイン設置状況を確認することもできます。

ロケスマアイコン

ロケスマはiPhone、Androidに対応している無料で使えるスマホアプリです。

iPhoneでのインストールはこちら

Androidでのインストールはこちら

※この方法はファミリーマートとローソンでのみ調べることができます。

5ー1.ロケスマの使い方

イートインのあるコンビニの探し方

ロケスマはアプリを起動して探したいお店の種類を選択するとその、種類に合ったお店がマップ上に表示されます。

たくさんのお店の種類がある中から「コンビニ」を選択します。

コンビニを選択してイートインの有無を確認

マップ上にセブンイレブンやファミマ、ローソンといったコンビニが表示されます。

表示されているコンビニのピンを選択するとそのコンビニで取り扱いのあるサービスを確認することができます。

「イートイン」と記載されていれば、そのコンビニにイートインコーナーが設けられているということになります。

イートインの他にもATMや駐車場の有無を確認することができます。

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5ー2.セブンイレブンは確認できない

コンビニの中でもセブンイレブンはロケスマや公式サイトからイートインコーナーの有無を確認することができません。

セブンイレブンに関しては実際に店舗に行ってみてイートインがある店舗なのか、ない店舗なのかを確認しなければなりません。

6.コンビニのイートインを利用する方におすすめの商品