現在社会人の方でも、学生時代や浪人中、子供が生まれてからのちょっとした期間、フリーター時代にとこれまでコンビニでバイト・パートしたことある方って案外多いですよね。
今回はそんなコンビニでバイト/パートをする際の面接について
- 持ち物はあるのか
- 何分前に行くのが良いのか
- 一体どんなことを聞かれて、話せばよいのか
- 場所はどこで行われるのか
などの疑問をコンビニ勤務歴約10年、これまで約50名ほどの面接や教育を行ってきた筆者がご紹介いたします。
面接に至るまでのコンビニのアルバイトの応募方法はこちらの記事をご覧ください。
コンビニバイト面接においての持ち物
コンビニでバイト/パートを始める際に行う面接にはまず何を持っていけばよいかということをご紹介いたします。
筆者がこれまでコンビニ店で勤務して面接を行っていた際にアルバイトの応募者にお持ちいただくようにお話させていただいていたのが
- 履歴書
- 筆記用具
です。これは応募を電話やメールで頂いたときに、面接の日時を打合せして最後に当日の持ち物としてお伝えしておりました。
履歴書は現在では不要という店舗もありますが、採用された場合に給料の振込口座の登録や未成年の方ですと保護者の同意を確認するために使用するのでお持ちいただいていました。
筆記用具は面接の際に、希望の勤務時間帯や休みたい曜日などシフトについてお話を伺っていたのでメモを取ることもあると考えてお願いしていました。
コンビニの面接へ行く際の服装
コンビニに限らず、アルバイトの面接の時って服装について考えることありませんか?
スーツじゃなくても大丈夫
筆者がこれまで主婦の方や大学生、高校生、会社員の方と50名ほど面接させていただいた際にお越しいただいた応募者の方のほとんどが
普段着/私服で面接に来られます。
スーツの方もいましたが9割は普段着で来られます。
普段着/私服で全く問題ありません。ただ派手でなければ(笑)
面接なのでそんなにおしゃれはする必要ありません。大切なのは清潔感です。
髪型や髪色、ピアスなどの装飾品について
この面接の際の髪型や髪色なんですが、これも派手でなければというのが前提であります。
大学生の方で金髪で面接に来られた方がいましたが、かなり髪色が明るかったので採用された場合は茶髪程度に落とせるかということを伺ったことがあります。
面接の際はなるべく髪色は茶髪程度で抑えた方が良いです。
あとはピアスやネックレスなどの装飾品もしないほうが良いです。
腕時計や指輪は身に着けていて問題ないです。面接なのでマスクをしている場合はマスクを外しましょう。
コンビニの面接は何分前に行けば良い?
続いて面接の当日は何分前に行くのがいいのかということについてなのですが5分~10分前で問題ありません。
例えば15時から面接を行うと応募の際に伝えられていたら14:50~14:55に面接を行う店舗に着き、レジや売り場にいる店員さんに声をかけましょう。
早すぎて30分前などに着いてもすぐに面接が始まる可能性は低いことやお店の方に気を使わせてしまうため、早すぎず遅すぎずがベストです。
店舗に着いたら店員さんに声(挨拶)をかける
その際に声をかける店員さんは面接の担当者とは限らないので
今日、何時からアルバイトの面接を約束をしているということを明確に伝えましょう。
「本日XX時からアルバイトの面接のお約束をしております●●と申します」
(XXは時間、●●には自分の名前)
と、その面接を行う店舗の店員さんに声を掛けます。面接を行ってくれる担当者の方にピンポイントで声をかけなくても店舗の店員さんであれば、どなたに声をかけても問題ありません。
すると、面接担当者の方が来てくれるなり、その話しかけた店員さんが面接までの時間待つ場所などを案内してくれます。
※面接担当者は店長か副店長の場合が多いと考えられます。
面接を行う場所
面接を行う場所は基本的にその店舗の事務所やバックヤードになるかと考えられます。
オープニングスタッフの募集に応募した場合は、まだそのオープンする予定の店舗ができあがってないことも考えられますので、別の店舗の事務所で面接を行うことも予想されます。
事務所やバックヤードのイメージですが、お店の規模にもよりますが部屋で言う4帖~10帖ほどの大きさをイメージしていただいて、座って面接担当者の方と向かい合って面接が行われる感じです。
入り方:挨拶をしっかりしよう
初めてのアルバイトの面接などの学生向けの内容にはなります。緊張もあるかと思いますが、面接担当者の方にしっかり挨拶をしましょう。
面接を行う部屋へ通されて面接担当者の方に着席を促されたタイミングや、着席してからでも構いません。
「●●と申します。本日はお忙しい中、お時間いただきありがとうございます。よろしくお願いします。」
(●●には自分の名前)
というような簡単なもので充分です。
面接と聞いて思い浮かべるようなドアがあってノックをしてというようなお堅いものではなく、面接担当者の方に部屋に通されるとすぐにイスがあるような部屋になるかと思いますので、入り方より挨拶をしっかりすることを心がけましょう。
面接で聞かれること/話をする内容
面接で聞かれること、話す内容についてですが筆者がコンビニで勤務していて面接を行っていた際に、実際にアルバイト応募者の方にお伺いしていた内容をご紹介いたします。
履歴書の内容を元に面接は進む
基本的に面接はお持ちいただいた履歴書を元にお話しをさせていただいていました。コンビニ限らず履歴書を元に面接が進むことは多いかと考えられます。
なので、履歴書には採用された際の自分の希望を記載して作成しましょう。
コンビニでのバイト/パートの際の履歴書の書き方やおすすめの志望動機を記載した記事があります。せび合わせてご覧ください。
通っている学校や前職での経験などの学歴や職歴
はじめに簡単に挨拶を済ませて、席へおかけいただきます。それから作成していただいた履歴書お預かりして面接を始めます。
2つ折りになる履歴書だと左側に学歴や職歴が記載されるようになっている形式のものが多いです。
なので、面接のはじめは左側の学歴や職歴についてお伺いしておりました。
あとは履歴書の上の方に記載がある、住所などから店舗から近ければ、通勤で問題はなさそうですね。や、遠い場合は通勤で問題はなさそうですか?など実際に採用した場合に通勤で時間や体力的な面でその人に負担はかからないかを伺います。
履歴書に記載があれば、ご結婚やお子様についてもここで少し触れることが多いです。
学歴や職歴でお伺いしていたのは主に
- どんなことを学んでいたのか
- どんなお仕事をされていたのか
というように、大学生の方であれば学部の話やそこから将来の職業の話など。社会経験のある方であればどんなお仕事だったのか業種やお仕事の内容をお伺いしていました。
これもそんなにお堅いものでなく、”世間話”のような感覚で少し緊張をほぐす意味もあり、お話をお伺いしていました。正直この学歴や職歴で面接の採用・不採用に大きく関わるかというとそうでもないと考えられます。
※学校の中退やお仕事の離職が多いと気になるのでお伺いします。聞かれる可能性は大きいです。
あと怖いのが、失礼な話なのですが、存じ上げていない会社名などが職歴欄に記載されていて、後々調べてみるとちょっとした悪徳な業者だったなんてこともあるので職歴の記載されている内容に関してはすべてお伺いをしていました。
これは学歴や職歴だけではありませんが履歴書に記載した内容はすべて聞かれる可能性があると理解しうえで作成しましょう。
志望動機/応募動機などの志望理由
履歴書の左側の学歴や職歴の話を伺った後は、履歴書の右側にある志望動機や応募動機などの応募された理由についてお伺いします。
どんなことを学んできてどんなお仕事をされていた方というのも気になりますが、筆者が面接の中で2番目に気にしていたのがこの応募された理由です。
「近いから」「ちょうど夜勤の枠が空いていそうだったので」というような理由でも構わないのですが、やっぱり
貴店を利用した際に店員さんの明るい接客がとても好印象でぜひここでお仕事したいと思い、応募いたしました。
なんて志望動機に書いてあったらやっぱりお店側はうれしいです。
何も面接はお店を喜ばすためにやるものではないので、思ってもいなかったらそんなこと書かなくてもいいんですが
こういった事前に自分が働くことになるであろう環境を下見というかたちで見に来ているという姿勢に”熱意”や”まじめさ”を感じていました。
ぶっちゃけバイトやパートをする場所ってけっこう多いと思います。
コンビニに限らず、飲食店やスーパー、仕分けのお仕事など。バイト/パートを検討する際ってなんだかんだ色々な募集を見かけますよね。
そんな中なぜこの店舗を選んだのか。道を挟んで向かいにある同じコンビニの〇店ではなく、なぜうちの店舗を選んでくれて応募してくれたのか。
これが気になる面接担当者は多いはずです。
勤務可能な時間や曜日などシフトについて
そして面接も中盤から後半に来ると実際に採用された際にどのように働きたいかという具体的なシフトの話をします。
この面接を行うにあたって応募をする際に、自分が働きたいと考える時間や曜日の募集があったから応募して、面接を行っているものと考えられます。
ご応募いただいた際に希望の時間や曜日を伺われることもあるかと思います。筆者はご応募いただいた際に電話やメールで勤務希望の時間帯や曜日は伺っていました。
そこでお話していただいた内容や履歴書に記載されている希望をその店舗のシフトを説明しながら伺います。
希望の時間帯や曜日、お給料について明確に伝えよう
ここで重要なのはできないことはできない。あくまで自分の希望をお伝えするということです。
例えば自分は17:00~22:00のシフトを希望してアルバイトの応募をしましたが、直前で他の方の採用が決まり、面接担当者の方もせっかく来ていただいて申し訳ないということで、もし採用された場合19:00~24:00までのシフトを提案されたとします。
あまり考えられにくい例えなのですが、この場合24時終業だと終電や翌日の学業や仕事に差し支えがあることも予想されます。
そのシフトで勤務が可能であれば勤務ができると、勤務ができなければできません。と素直に伝えましょう。
あとは、お給料についても伝えましょう。アルバイトをするには何か目的があることが多いと感じます。
- 毎月の学費のため
- 子供の習い事のため
- ちょっとした隙間時間があるから
などなど、目的や理由は人によって様々だと考えられますがやはり働くからにはお給料は大事です。なので面接の時点で自分は毎月いくらくらいの収入を見込んでシフトの希望をしているのかということを面接担当者に伝えましょう。
※面接担当者の方から聞かれることが多いかと考えられます。筆者も面接の際に必ずお給料についてお伺いしていました。
例えば…
希望の時間が毎週月・水・金の17:00~22:00だったとします。この場合時給が1,000円で計算して、ひと月が4週間計算で
月のお給料はおよそ6万円ほどの見込みとなります。
(5時間×週3回×4週×時給1,000円で計算※休憩時間なしで計算)
というように、自分が月にいくらお給料が必要でシフトにこれくらい入れると、その目的を達成できるのかということをこの面接の時点で面接担当者からヒアリングがあるかと考えられます。
掛け持ち/ダブルワークをしてほしくないのが本音!?
ちょっとした小話なのですが、私が店長を務めていた時の本音を言うとスタッフさんには
なるべく掛け持ち/ダブルワークをしてほしくない
という思いがありました。
なぜかというと、やはりこれまでの経験からなのですが、掛け持ち/ダブルワークをしているスタッフさんで
掛け持ち先で急遽この日に出てほしいと言われた時の対応が普段からシフトに入っているのが多いほうの勤務先を優先してしまうことがあるんですね。
そのシフトを急遽頼まれている本人からするとかなり選択が難しく辛い想いではあるかもしれません。
しかし、もともと1、2週間前に決まっているシフトを当日休んでそちらに行かなければいけないというのは到底おかしな話なんですよね。
そんな話を持ち掛けてくること自体どうかしていると思うのですが、その掛け持ち先にもやはり様々な事情があって急を要する場合は仕方ないとも思いますが、こういったことでお店側とスタッフさんお互いに嫌な気分になることもあるので、できればなるべく掛け持ち/ダブルワークをしてほしくないと考えていました。
なのでお給料のお話をしっかり聞いて自分のお店でその目標のお給料に到達できるようにお話を伺っていました。
ダブルワークについて検討している方は面接時に担当者の方に聞いてみた方がいいです。
面接の最後に質問と挨拶をしよう
シフトなどの勤務時の具体的な話が終わると、もう面接も終盤です。
最後に質問がある場合は、面接担当者の方から「最後にご質問はありますか?」など一言かけていただけるので質問がある場合は質問しましょう。
※質問は無理にしなくても問題ありません。無ければ無いで大丈夫です。
効果的な質問一覧
ここで面接時の質問で聞いておいて損はない質問をご紹介いたします。
- 初めてのアルバイトで不安なことが多いが大丈夫か
- 休みの取り方(やむを得ず当日に欠勤しなければいけない際の連絡方法など)
- 交通費の支給
- お歳暮やクリスマスケーキの買取があるのか
などは面接の中でお話が無ければ聞いておいてもいいかもしれません。
初めてのアルバイトで不安だということであれば、実際に勤務されているスタッフさんの話など引き合いに出しながら研修をしっかりやっているので安心してください。など面接担当者の方から聞けると、安心できますよね。
お歳暮やクリスマスケーキの買取については元々ありえない話で、もう現在では根絶されていてほしいという願いがありますが、いまだに行っている店舗もあるかもしれません。
ブラックバイトの勤務先には十分ご注意ください。
最後に挨拶をして面接終了
質問を済ませたら、最後に面接担当者の方に挨拶をしましょう。
「本日はお忙しい中ありがとうございました。」
と簡単なあいさつで充分です。
面接を行った事務所やバックヤードから出てから再度面接担当者の方に挨拶をしてお店から出ます。
その際に面接を行ってくれた方とは別に店舗の方と目が合ったや近くにいた場合は、その方にも挨拶をしましょう。
「ありがとうございましたー」と、簡単なもので充分です。
採用・不採用の通知の流れ
面接はおこなって終わりではありませんよね。やはり面接を行ったからには1番気になるのが採用・不採用の結果ですよね。
採用・不採用の結果の通知方法も面接の際にご説明があります。電話か応募サイト経由のメールで結果の通知が行われます。
大体1日~3日ほどで結果の通知が来ると考えられます。電話での通知であれば通知の日時については面接の際にすり合わせするかと考えられます。
採用された場合
ここで採用の通知を受け取った場合、次回にお店に行く際に初日の研修を迎えます。
この採用の通知の際に、当日の服装などの身だしなみのお知らせがあるかと考えられます。
コンビニでのバイト/パート時の服装などについて記載している記事があります。合わせてご覧ください。
不採用/落ちた場合
残念なことに不採用となることも考えられます。
私がこれまで不採用の通知をさせていただいた方の大半の理由が勤務時間の折り合いがつきそうになかったためです。
採用してせっかく勤務していただくので、やはりお互いにWinWinというかたちをとりたいです。
希望の勤務日数や時間帯とお伺いしておいて全く希望に沿えないと不信感や不満が生まれますよね。
なので、面接で伺った内容を踏まえてどうしてもお互いの折り合いがつきそうにない場合は結果通知を不採用とさせていただく場合もありました。
最後に
いかがでしたでしょうか。コンビニでバイト/パートの際に行う面接について、筆者の実体験なども踏まえてご紹介いたしました。
面接ってやはり緊張しますが、面接担当者もコンビニで働く人なので人辺りが良い人が多いです。面接が進むにつれてその緊張も徐々に緩和されていくかと感じます。
コンビニバイトと調べると「大変」や「きつい」などの感想や口コミも見受けられますが、楽しいことや、やりがいもあります。
ぜひ、コンビニでのバイト/パートをご検討の方は前向きに考えてみていいと私は思います。